自分の醜さを許してくれるひと

ひとtoヒト

結婚して10年経った。このごろやっと、夫を選んだことは間違いではなかったし、その理由が解るようになってきた。

 

夫は誰がどう見てもイケメンではない。人間として懐が大きいタイプでもない。仕事に対しての価値観にも大きなズレがある。
だけど、毎日腹を抱えて笑わせてくれるひとは、もう他にはいないのではないか?と思う。だいたいは公に言ってはいけない内容で、それを笑いに変えられるのは、彼の才能だ。そしてわたしのような捻くれた人間にしか伝わらない。お互いの醜い部分を笑って赦してもらえることは少ない。だからいいコンビなのではないか。

 

20歳の自分だったら、夫を選ばなかったと思う。夫の面白さが解るようになったのは、30歳くらいで人間としての「自分を受け入れた」からだ。人間は自分以上のひとに出会えることはない。仮にお付き合いできるラッキーが起こっても自分とバランスが取れないひとはすぐに去っていく。(自分が変化して再会できることはあるが。)だから、背伸びしても無駄だと解った。

 

正直、この10年の間に一生このひとでええんか?という迷いもあったし他に魅力的な男子にも出会った。そしてこれからも出会うだろう。(お互いに)だから、たまによそ見しても構わない。だけど、たぶん戻ってくることになるだろうと思える(戻ってこないのだったら、慰謝料で解決しましょうか)。

 

こういう信頼関係を築けるひとが、傍らにいてくれてよかった。ありがとう~。こんなでも、ちゃんと感謝しておるのです!