自分との付き合い。

自意識のはなし

ひとは本質的には「他人」から傷つけられることはない、と思う。

 

 

子供のころは、みんなが自分を傷つけると勝手に思っていた。だから社会人になるまで、うまく人間関係を築くことも、本音で話せる友人もいなかった。そして誰とも関わらなくてよい仕事をしたいと思い、会社勤めではない職業を選んだ。絵の仕事自体は、ひとと関わらなくていいから楽だと思っていた。もちろん、デザイナーや編集者、ギャラリスト、お客様との付き合いはあるけれど、それは嫌になればいつでも関係を解消できる立場にある。(その後、仕事が回ってくるかは怪しいけれど…)

    

そういう人間関係の煩わしさから解放されたら、今度は自分自身との付き合いが始まってしまった。自分の立場ばかり気にする、自分との付き合いだ。それから、自分がどんな絵を描いて、どういう売り方をすればよいのか、どう社会と付き合えばよいのか、という自分の人生を、全部自分で決めていかなければいけない。「自由であることの不自由」というものに振り回された。

 

そう考えたら、わたしが生きている場所でわたしを傷つけているのは、このわたし自身に他ならないのだ。日本に住んでいれば、「明らかに他人を傷つけよう、としているひと」が周りにいる場合を除いては、ほぼ自分の問題である。

 

そんなひとが家族だったら面倒くさいなー。でもそれが家族であっても、そのひと(他人)を変えることはできないから、結局は自分がどう付き合うかだけだろうな。。。