クライアントと作家の関係ー安井の場合

ひとtoヒト

 

  

 

「イメージがかたまりきっていて、3Dプリンターで再現できる/器用な作家なら誰でも作れるものはわたしはやらない。」

お得意様と作家の関係というのは難しい。
距離感が。

 

 

こちらはクライアントの要望は聞かなければいけないのではないかと思いがちで(稼ぎのため)、
相手は聞いてもらえるものと思いがち。

 

でもそれではフェアではない。
お金を支払う側が絶対的に立場が上、というのは、なにか違う。
作家が稼ぎのために「なんか違う」を我慢するのもどこか変で、事実わたしの身体には不具合が生じていました。

 

そんなわけで、縁が切れること覚悟で正直に、自分の感じていること、スタンスを依頼主さんに向けて正直に話したのです。

 

わたしの作家体質(生態?)についても、包み隠さずきちんと伝えました。
 

そしたらお客様のほうも、
「安井さんの感性に魅力を感じたのが始まりだったのが、いつしかこちら側から求めすぎていた」と気づいてくれて、
そこからまた、お互い考えていることをすり合わせ(メール何十往復したか…)
関係を作り直すことができました。

 

 

相手はどう感じてるか、話さないとわからないもの。
当たり前なのだけれども、友人でもそれが難しいこともあるというのに、
金銭が絡む関係となるとそれがさらに難しくややこしく思えてしまう。


しかし、そうはいっても、「言葉で明確に伝えなければ相手に伝わらない」。そこは明白でシンプル。
 

隠して我慢して亀裂が生じて、からよりは、 気づいたときに伝えるのがよい。
と、痛感。

 

ただ、今回はたまたま相手がよい人だったというのも大きくって。

話してくれる姿勢だったから。正直、「じゃあいいです」とか、メールが二度と返ってこないパターンも予想しました。 

 

事実としてこれまでブツっと切れた人も多々。伝え方も悪かったのかもしれないけれども、その時の「勢い」とかというのもあるし。相手との相性がそもそも悪かったのかもしれない。
勿論、相手に歩み寄るのも大切で、相手の気持ちを大切にすることはいわずもがな必要不可欠です。  

 

でもそのために自分を欺くと、ろくなことがないのが私です。
健全に生きてくためには、バカがつくほど正直になる覚悟がなければ仕方ない。

不器用なりにきっとなんとかなるし、うまくいかなくてもなんとかするのだ、と自分を励まして。
実際うまくいかなかったら反省して、次回に生かせばよいだけのこと。 

生きてくっておもしろいというところに「すとん」と落としてしまえば
どんなことでもこっちのもんです。