「自分の絵を描け」だと?

それぞれのアート

「自分の絵を描け」とかいうけれど、そもそも「自分」なんて毎日変わるし変わらない自分、みたいなものがあるとかいうけど。しかし、それはホントに自分だろうか。そういうのが「ホントの自分」みたいに思っているけど、そう思い込んでいるだけじゃないだろうか。そこにこだわっているだけではないだろうか。

 

みんながいう「子供のころから好きなもの」っていうのは、ただの自分の価値観の集積で、自分にとって都合よく解釈しているもの。 たいてい社会的に作られたコンプレックスみたいなものだ。 それは「自分らしい」ものであっても「自分」などではない。もしそれがあるとしたら、身体(脳含む、遺伝的に変更できないもの)くらいではないのだろうか。

 

仕事で描いても、自分の絵が嫌になっても、描いたものがロクでもないことは解っていても、わたしは描き続けている。そうやって、自分はどんな絵が描きたいのか…ぐるぐると描きつづけているうちに「自分の絵」になっていくのではないだろうか。

 

「絵が古くさい」とか「どこかで見た絵を描いている」と言われても、それが今の自分であり、現在それしか出来ないのあれば、もう仕方ないんじゃないかと思う。そこから始める以外に何があるのだろう。どんなにダサい絵でも、発表して恥をかいて(描いて?)わたしは生活しているのだ。それを恥じることなどないと思った。

 

どんな絵であれ、今すぐ描いたほうがいい。描けなくても、変なものが出来てもそれは今の自分の絵だ。現時点の自分から始めるしかない。